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京都市北区には、僕の大好きな商店街がある。「新大宮商店街」という京都市内で一番長い商店街で、僕はここに惚れ込んでからというもの、もう6年以上通い続けている。当時はまだ23歳の若造だった僕を、様々なお店が笑顔で歓迎してくれた。

「コーヒー飲んでくか?」と声をかけてくれる婦人服店、父ほど歳が離れているのに友達のように話ができる下駄屋さん。そんなあたたかな交流が何より嬉しくて、ついつい会いに行きたくなる場所。もっと言うと、帰りたくなる場所だ。

そんな商店街の中に、クリーニング店「サンフラワー」がある。お店の名前にぴったりの笑顔で迎えてくれる水田司郎さん(68)さん。店頭はいつもお客さんとの会話が行き交っている。

以前、僕が水田さんと話をしていると、近所の女の子が慣れた様子で店頭の籠にあるあめをもらいに来た。「ありがとう」と手を振る女の子に、「バイバイ」と笑って手を振り返す水田さん。水田さんの笑いじわはなんて素敵なのだろう。

「この前ね、もう30年以上前にバイトをしていた女学生が会いに来てくれてね。今はもう東京で暮らしているみたい。『お店も水田さんご夫婦も全然変わらないですね』って言われてね」とうれしそうに教えてくれた。

「近所の大学生が就職活動で着るスーツやワイシャツを持ってきてくれるんやけど、『就職決まりました』とあいさつに来てくれたわ。やっぱりそういう時はうれしいね」

水田さんの笑顔は、相手を安心させる力がある。就職活動にいそしむ大学生も、きっと心癒され、元気をもらう場面があったのだろう。

「また違う大学生が相談に来たこともあったな。他の大きなお店にクリーニングを出して、シミ抜きをお願いしたのに汚れが取れんかったみたい。『ちょっと待ってなあ』と伝えて、裏の作業場でシミ抜きしてあげたら感動してくれてね」

商店街という場所には店主のさまざまなこだわりや物語が詰まっている。それはなかなか見えづらい面でもあり、そこがまた面白い。だからこそ僕は商店街のとりこになってしまったのだろう。

(2015年2月3日 掲載)

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