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僕は中学3年生のときに、映画「15才~学校Ⅳ~」という山田洋二監督作品を見た。それからというもの、冒険や旅に対して強い憧れを抱くようになった。

それから随分と月日がたち、20歳になったばかりの頃。大学の春休みを利用して、普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使い、新潟から香川県まで鈍行列車の旅へ。夢にまで見た初めての一人旅に出た。

目指すはレタス農園。僕は農作物を出荷する農家さんの元で汗をかいて働いて、生きることを存分に感じたかった。インターネットで検索をして、住み込みで働ける農園を探した結果、香川県観音寺市にある石川農園にたどり着いた。

石川農園のお父さん、お母さんの笑顔に出迎えられ、次の日から1カ月半にわたる農園生活が始まった。朝から日が暮れるまで、レタスの種まき、苗植え、水まき、収穫作業を行っていく。

水まきのホースが泥にまみれて重たかったり、一日中腰をかがめてレタスを収穫したりと身体が悲鳴を上げる日が続いた。

仕事終わりに疲れ果てていると、お母さんが「大丈夫かね。無理せんでええよ」といつも優しく気に掛けてくれた。その一言で、また頑張ろうと思えた。

そんなある日、作業の休憩中だったろうか。お父さんの手を見たとき、衝撃を受けた。どの指も太く、手のひらも分厚く、手がグローブのように大きかった。

「こうして百姓が野菜を育てているから、みんなこうしてごはんが食べられるんよ。わしは百姓としての生き方を誇りに思っとる」と、お父さんが真剣なまなざしで語ってくれた。

石川農園のお父さんからは百姓の生きざまを、お母さんからは優しさを教えてもらった。こうやって野菜は育てられているんだなと体感する日々だった。

この出会いがきっかけで、僕は旅にのめり込んでいくことになる。

(新潟日報2015年3月31日 掲載)

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