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「日本一周 笑顔の旅」が始まってまだ1年目の2010年秋、三重県四日市の駅前で笑顔写真展をしていた時のこと。そこに偶然、仕事帰りで通りかかって見に来てくれた人が今日の主人公、山下和美さん。当時21歳。

その場で意気投合し、いろいろな話をした。話が進むにつれ、山下さんは平日には工場で働き、休日はバトントワリングを本格的にやっていて、団体戦で全国大会も目指していることが分かった。そのおもしろさを熱心に伝えてくれる彼女の瞳にひかれ、後日、写真を撮らせてもらうことになった。こうした出会いがあるから路上での写真展はおもしろい。

それから数週間後、まだ街は眠っている日曜日の朝6時。四日市駅からほど近い公園で山下さんと待ち合わせをし、
さっそくバトントワリングの練習風景を見せてもらった。

まるで手に吸い寄せられているかのように、山下さんがバトンを巧みに操っていく。バトンの回転するスピードが速く、肉眼で捉えるのはなかなか難しい。

そんな中、山下さんの表情にファインダーを向けると、曇りのない晴れやかな笑顔がそこにはあった。イキイキした目もまぶしいくらいに光っている。心から楽しんでいるということがビシビシと伝わってきた。

「ありのままの自分を知ってほしいんだ。バトンを手に踊っている時には、見てくれている人に、一人ももれなく笑顔になってほしい。この舞台に立てて幸せだ、ありがとうって伝えるように演技をしている。みんなの笑顔の作り手になりたいんだ」。そう山下さんは教えてくれた。

自分が笑顔になれることはもちろん大事だけれど、相手の笑顔の作り手になれる喜びというのはまた格別だ。誰しも、自分がしたことで目の前にいる人が心から笑ってくれたら、それは生きる実感になるだろう。

朝の陽射(ひざ)しに包まれながら練習は続いていく。通りかかった人、犬の散歩をしている人も次第にギャラリーになっていく。バトンを宙に投げて、見事にキャッチした決めポーズの瞬間、公園には拍手が生まれていた。

(新潟日報2015年4月21日 掲載)

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