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今回は先日開かれた「燕三条 工場(こうば)の祭典」で出会った、和釘職人・内山立哉さん(58)を紹介したい。

内山さんは作務衣(さむえ)に身を包み、工場見学に来られたお客さんに「和釘(くぎ)」について熱心に話をする。柔らかな笑顔は「職人」という言葉にある少し怖そうなイメージを一気に壊してくれる。

内山さんの屋号は「火造りのうちやま」で、火造りは鍛造という意味だ。みなさん、鍛造という言葉は聞いたことがあるだろうか? 鍛造とは熱せられた金属をハンマーなどでたたく加工法の一種で、内山さんの技法は、アイデアのままに何でも作っていく「自由鍛造」と呼ばれる。

「私が21歳の時かな。晩ごはん時に親父(おやじ)にぽつりと言ったんです。(親父に)弟子入りしようかなって。その時は親父、涙を流していましたね」と、内山さん。

燕三条といえば銀食器や金物のまちとして有名だが、その産業のルーツは和釘にあると教えてもらった。その昔、水害の多かった燕三条の地域に江戸から和釘の技術がもたらされ、農業とは違った新しい産業がそこから発展したそうだ。

現在一般的に出回っているものは、いわゆる洋釘。日本では今、寺社建築などで和釘を使用するが、実は燕三条の和釘は20年に1度行われる伊勢神宮の式年遷宮の際にも用いられている。

「もちろん伝統を守ることは大事。だけど技術の継承だけではダメ。新しい手法はどんどん取り入れていく!」。そういって内山さんが作り出すのは、和釘のケータイストラップや風鈴、チタンの耳かきなどのアイデア商品だ。

「うちは普段から工場を開放しているから、見学してみてほしい。そして見学した人から後継ぎが出てきてほしいな」

頭が柔軟で、豊かなアイデアをもって未来を切り開いていく。こんな素敵な鍛冶職人さんがいたとは。ものづくりの世界に興味がある人はぜひ、内山さんに出会ってほしい。このコラムから新たな笑顔あふれる関係性が生まれたら本望だ。

(新潟日報2015年10月20日 掲載)

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