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私の名刺には、旅路で出会ったいろいろな方の笑顔写真を載せている。その名刺を見た瞬間、涙を流してくれた青年がいる。それが元力士の佐藤聖幸君(26)。元力士ということもあり、私は親しみを込め、彼を「ちゃんこ」と呼んでいる。

彼は名刺を渡したとき、身の上話をしてくれた。「自分、福島県の南相馬市から避難してきて、三条市にお世話になっているんです」

ちゃんこは15歳の時に東京の相撲部屋へ入門。相撲取りとして修業に励むが、膝を痛めてしまい、度重なる手術の末に引退を決意し地元に戻った。しかし、震災の日には地元にいなかったため、直接被災はしていないそうだ。

「震災後すぐに南相馬から避難するために、うちの両親が三条行きのバスに乗ったんです。長野行きと新潟行きのバスがあったのに、これも運命なのかな。自分もすぐに三条に着いた家族の元へ駆け付けました」

そして避難所での生活が始まり、ちゃんこは自ら立候補して班長になった。

「ネガティブな空気に子どもたちがのみこまれないように、一緒に歯磨きをすることから始めました。子どもたちは『お泊り保育みたいだね』って、ほほ笑んでくれました」

そして、忘れられない運命の日が訪れる。三条市の協力の元、避難所のみんなに「ちゃんこ鍋」が振る舞われることになった。これは、ちゃんこの発案だ。

「避難所のお母さんたちが調理場に立って野菜を切っている時、『主婦はこうでなくちゃね』って、涙を流してくれたんです。ちゃんこ鍋を食べたおばあちゃんは『長年生きてきた中でこんなにおいしいあったかいものを食べたのは初めて』って言ってくれて。心がはじけた瞬間でした」

そして「ちゃんこ佐藤」の心からあふれてきた気持ち。それが、三条市でちゃんこ鍋屋を開きたいという夢だ。

「ご縁で巡り合うことができた三条市。ここで笑顔をつくっていきたい」。2年前に三条市出身の女性と結婚し、今は二人三脚でしっかりと夢に向かって進んでいる。

(新潟日報2015年11月3日 掲載)

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