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東日本大震災から5年の月日がたった。私は震災が起きて1カ月後、縁があった岩手県陸前高田市を訪ねた。写真家としてではなく、人としてできることがあるのではないか。そう思い、物資を積んで向かい、現地でヒアリングを重ねていった。

そうした中で、陸前高田の保育園の園長先生と出会い、「震災後、初めて子どもたちの誕生日会を開くことができるんです。だけどカメラが流されてしまって。もしよかったら写真を撮っていただけませんか?」と頼まれた。

それからというもの、陸前高田市を中心に子どもたちの笑顔を写す活動を始めた。どんな状況下でも、子どもたちは大人に希望を与えてくれる。

そして縁がつながり出会えたのが当時2歳の結愛(ゆあ)ちゃんだった。現地で私は「かとちゃん」と呼ばれていて、結愛ちゃんは初対面の時から「かとちゃん!かとちゃん!」と楽しそうに呼んでくれた。周りで何人もの大切な人を亡くしていた27歳のお母さん、小出あゆみさんもそんな光景にほほ笑んでくれた。

それから数か月後、あゆみさんから連絡をいただいた。結愛ちゃんが七五三を迎えるのだ。「かとちゃんに撮ってほしい」と言ってくれ、喜んでくれるならばとすぐに返事をした。笑顔写真家として、家族を笑顔にできる写真を撮らせてもらえるということはなんて幸せなことだろう。

七五三当日。真っ赤な晴れ着に身を包んだ結愛ちゃんは、いつもにも増してご機嫌だ。周りの大人は誰しもパッと笑顔になっていった。写真はその時に撮らせてもらったものである。

あゆみさんとしたたくさんの会話から、母としての思いが伝わってきた。「大人が先行きの見えない不安を感じる中、結愛はいつも通りの笑顔を見せてくれる。この笑顔のために頑張ろうって思いました」。あゆみさんは涙ながらにそう教えてくれた。大切な人の笑顔は次へ進む力を与えてくれる。

今年のお正月に小出さんご家族から年賀状が届いた。そこには成長した結愛ちゃんの姿があった。結愛ちゃんは4月から小学2年生だ。

(新潟日報2016年3月15日 掲載)

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