egao35

農家や漁師などの生産者をカッコイイと思ったことはないだろうか。私は、そのひたむきに働く姿やまなざしにとても引かれる。2009年に徳島県を旅している時、漁師さんを取材してみたいと思い立った。

しかしそれまでに漁師さんとのつてはない。「ええい!港に行って、直接漁師さんに会おう」。そう決めて、アポなしで徳島県阿南市にある中林漁港に突撃した。すると1人の女性が船に乗って、何やら作業をしているのが見えた。私は思い切って、話しかけてみた。

「こんにちは! はじめまして。私、全国各地を旅して回っているんですが、漁師さんの取材をしたいんです。一緒に漁に連れて行ってくれる漁師さんはいませんか?」と単刀直入に聞いてみた。

すると、「うちでよかったらええよ。うちのおとうちゃんに確認したげるけん」と、優しい言葉が返ってきた。その女性は浅野和子さん、当時59歳。なんと漁に出る際の長靴や手袋、かっぱと何から何まで用意してくれた。

次の日、約束通り午前5時に港に着いた。まだ真っ暗だ。漁船は風を切り、海へと向かう。「春はハモ漁が始まるけんな。今日はハモの餌、イワシを取るで」。エビでタイを釣るように、イワシでハモを釣るとは愉快だ。

船は定置網の所まで行き、漁が始まった。「よいしょ、よいしょ」と漁師さんが声を合わせながら、網を引いていく。とても重そうだ。口がへの字に大きく曲がる。魚が見る見るうちに揚がってきた。大漁大漁!

漁港へ戻る時、真剣に操縦する旦那さんの船で、いい顔で海の風を切る和子さんが目に入った。汗をかいた後のなんとも晴れ晴れとした表情だ。2人の生き生きしたそれぞれの表情がまぶしかった。

仕事終わりの笑顔は素晴らしい。もうすぐ新生活をスタートする人も多いだろう。いい汗をかいて働くって素晴らしい。和子さんから教わったことがこのコラムで伝わったらうれしいな。

(新潟日報2016年3月29日 掲載)

======================

★8/24 えがお先生公式HPリニューアルOPEN!
egaosensei koushiki HP

★ママ・パパの写真・カメラに関するお悩み相談 受付中です。
お悩み相談バナー

以下、えがお先生の公式SNSとなっています。日頃の動きやイベント情報をどこよりもタイムリーに発信中!皆さん、よかったらフォローしてくださいネ。

えがお先生Facebookページ
http://www.facebook.com/egaosensei/

えがお先生Twitter
https://twitter.com/egao_shashinka

えがお先生Instagram
https://www.instagram.com/egaosensei/

※当サイトの写真を許可なく複製・転載・流用・複写等することはご遠慮ください。


Written by egao-design