egao42

私は普段、各地の子育て支援施設で「笑顔撮影レッスン」という親子向けの講座の講師を務めている。先日大阪府内にある認定子ども園で、講座に参加した南琉偉(るい)ちゃん(2)が、大好きなおじいちゃんを紹介してくれた。

琉偉ちゃんのおじいちゃん、山本和昭(かずあき)さんは68歳の現役大工さん。新潟市西蒲区の出身で、今は大阪を中心に住宅を建てる仕事をしている。

和昭さんの自宅を訪ね、じっくりとお話を聞かせてもらった。和昭さんの隣には、琉偉ちゃんが小さな椅子に座って「何が起きるの?」と言わんばかりにそわそわしている。

和昭さんが大工の道に入ったのは15歳の時。地元の中学を卒業後、旧寺泊町の大工に弟子入りし、住み込みで働き続けた。しかし20歳になる直前、心臓の病気を患い、入院することになる。成人式にも出られず、苦しい日々が続いたそうだ。

「この時は将来の展望なんて持てなかったんです。生きていてもしょうがないとさえも思っていました」

病院から退院する時、自分自身と約束をする。「これからの人生、自分で判断して生きていこう」

それから和昭さんは背中に羽が生えたように、自由になる。新潟、東京、大阪のカクテルバーや純喫茶などの店で接客業に飛び込んだ。店長を任される店も出てきた。

「大阪の西梅田に昔、ジャズを楽しめる店がありましてね。そこで妻と出会いました。娘も生まれて、娘のために夜型の生活を変えようと思い、大工に舞い戻ったんです」

今では孫の琉偉ちゃんも生まれ、心の充足感が増した。「孫を見ていると、『生きてていいんや!』と思えるんです。」

かつて病気に苦しんだからこそ見えてきた、家族という大事な存在。家族のために精いっぱい仕事をし、そのおかげで元気でいられると和昭さんは言う。

琉偉ちゃんが小さいながらも「ジーク(おじいちゃん)、カッコイイ」と言った。その気持ちにもうなずける。家族のために働く人はヒーローのようにカッコイイなと、感動しっ放しだった。

(新潟日報2016年6月21日 掲載)

======================

★8/24 えがお先生公式HPリニューアルOPEN!
egaosensei koushiki HP

★ママ・パパの写真・カメラに関するお悩み相談 受付中です。
お悩み相談バナー

以下、えがお先生の公式SNSとなっています。日頃の動きやイベント情報をどこよりもタイムリーに発信中!皆さん、よかったらフォローしてくださいネ。

えがお先生Facebookページ
http://www.facebook.com/egaosensei/

えがお先生Twitter
https://twitter.com/egao_shashinka

えがお先生Instagram
https://www.instagram.com/egaosensei/

※当サイトの写真を許可なく複製・転載・流用・複写等することはご遠慮ください。


Written by egao-design